真実に向かってひた走る日記

映画が大好き。考察するのも大好き。いろんな映画の真相、裏を探ったり、意見を述べたりしていきます。

『かぐや姫の物語』罪と罰の内容を詳しく解説。(ネタバレ、感想)

 

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かぐや姫の物語、早速観てきました。

 

 

すごかった・・・。

おもしろい!

間違いなく最近のジブリ作品の中で一番おもしろい。 

 

 

 

 

びっくりしました。これはほんとに。

 

 

 

 

 

しばらくジブリ作品に対して感じることができずにいた、

心から、おもしろい!と感じることのできる、純名作。

 

 

 

 

この感覚をずっと求めてました。

 

 

 

 

正直、想像以上です。

もし見るか迷っている人は、見てください。

 

 

 

 

以下、詳しい感想と考察を述べたいと思います。

罪と罰の内容についてもわかりやすく説明します。

 

 

ポイントサイト用  

 

”斬新さ”溢れるかぐや姫の物語

 

 

 

 

この映画を観て思ったこと、

それは斬新な映画だ、ということ。

 

 

 

まずはなんといっても絵が斬新です。

終始筆タッチで、画面の外側や奥にいくにつれて余白がある。

まるで絵であることを強調するかのような、

今までのアニメとは正反対の画風。

 

 

 

 

美しく和やかです。

最初はそのぼんやりとした画風に少し慣れませんでしたが、

間違いなくこの画風による効果は大きいです。

 

 

 

この画風によって、和の雰囲気はもちろん、

全ての印象が柔らかく入ってきます。

この作品にすごく合ってると思います。

 

 

 

 

 

また、かぐや姫が桜の木の下を駆けるシーンや、

物語終盤の空飛ぶシーンは、圧巻です。

 

 

もはやただの芸術。

思わず息を呑みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、何より斬新なのは「竹取物語」が原作となっていること。

かぐや姫の物語』はジブリ史上最も原作割れしてる映画でしょう。

かぐや姫の話を知らない日本人はほぼいませんから・・・。

 

 

 

 

そういう意味で、いったいどこまで原作に忠実なのか、

または、原作をどこまで壊し、ほぐしていくのか、

というのは見る前から気になるポイントです。

 

 

 

 

結果的には、本筋はかなり原作に忠実でしたね。

五人の大名の求婚シーン等、細かいところも

再現されていました。

 

 

 

 

 

一方、完全に違っているのは、

原作が淡々と客観的に物語を綴るのに対し、

この映画はかぐや姫の主観視点となり、

かぐや姫の心情がそれはもう繊細に描かれていること。

 

 

 

 

そういう意味では、これはもはや原作とは

全く異なる作品とも言えると思います。

 

 

 

 

かぐや姫の物語』を観た人の十中八九、

かぐや姫に対する印象が変わるのではないでしょうか。

 

 

 

 

もちろんストーリーも大筋は変わらないものの、

どこかファンタジックで謎を残すような、余韻があり、

決して単純には終わらない。

 

 

見終わったあとも、いろいろと考えてしまい、

簡単には理解しきれない。

 

 

そのシナリオは単なる原作通りではないが、

かといってありふれた現代映画の枠にもはまらない。

 

 

竹取物語なんて、よく知った物語のはずなのに、

それでもこの先の展開がわからない・・・。

 

 

 

 

物語のシナリオにも、常に垣間見える斬新さ。

それがジブリの最大の魅力であり、

多くのファンを獲得するひとつの理由でしょう。

 

 

 

 

 

かぐや姫の犯した、罪と罰。とは

 

 

 

 

予告編において、唯一明かされた、内容についての文字。

 

 

 

それが、「姫の犯した罪と罰

 

 

 

今まで知っていた『かぐや姫』のおはなしからは

かけ離れたそのキャッチコピーに、

違和感をおぼえた人は多いはずです。

 

 

 

 

 

 

そもそもかぐや姫が地球に来たのは、

かぐや姫が地球に憧れた罰、というのが原作ですが、

本作もそこはそのまま引き継いでいる様子。

 

 

 

 

 

作中で、罪と罰の内容について触れられていました。

 

 

 

 

なんでも、かぐや姫より先に、地球に行き、

地球の記憶はもう無いのに、地球の歌を歌っては、

涙を流す、月の民がいたそう。

 

 

 

その様子を見たかぐや姫は、地球に興味を抱き、

地球人のように「生きる」ことに憧れたとか。

 

 

 

 

 

それこそが、かぐや姫の犯した

 

 

 

 

 

一体何が悪いのか。

普通はそう思うでしょう。

 

 

 

 

しかし、竹取物語が作られた当時、

古来から日本は仏教の影響を受けてました。

 

 

 

 

仏教において、目指すものとは、涅槃

涅槃(ねはん)とは、仏教用語です。

 

 

 

 

 

人々は、繰り返される生死の営み、

輪廻を彷徨い、永遠に苦しみ続ける。

 

あらゆる感情や煩悩に支配され、

さらに、ただ生きることさえも容易ではなかった当時、

この世界で「生きる」ということは、

苦しみ以外のなにものでもなかったのです。

 

 

 

 

 

 

 

そこで、修行に励めば、

この繰り返される輪廻から脱却し、

静かで心の乱れさえも無い平和な地へと行くことができる。

その、安らぎの境地こそが、涅槃

 

 

 

 

 

これこそが元来の仏教の教えであり、

僧たちが修行に励む理由です。

 

 

 

 

 

 

 

そして、『かぐや姫の物語』で月の民が

仏の姿をしていたことからもわかるように、

竹取物語では、月こそがその涅槃だと描写しているのです。

 

 

 

 

つまり、月の民は皆、修行の末に涅槃に行き着いた者たち。

だから、怒りも悲しみも、その他の感情も感じない。

 

 

 

 

 

 

このことから考えると、未だ輪廻から脱却できずにいる

地球の民とは、愚かな存在。

 

 

その地球に対し興味を抱き、心を乱され、

地球人のような生き方に憧れを抱くことは、

月の民からすれば、罪。

涅槃に至ったにもかかわらず、未だ心を乱しているだなんて、

仏教の教えからすれば、論外の大罪です。

 

 

 

 

 

それこそが、かぐや姫の犯した、

 

 

 

 

 

そして、そのようなかぐや姫に対して、

与えられたが、地球に行くこと。

 

 

 

 

地球に行き、様々な煩悩に支配され、

生きることの苦しみを味わう。

 

 

 

それが、月の民から与えられた、

 

 

 

そうすることにより、煩悩からの脱却を望むようになる。

そうすればまた、心に乱れのない涅槃を目指し、

今度はより平穏な心を手にすることができる・・・。

 

 

 

 

 

 

実際に、かぐや姫は、地球にきて、

これでもかというくらい様々な感情に苦しみます。

何度も悲しみ、怒り、涙します。

 

 

 

 

そして帝(みかど)に抱きしめられた時、

かぐや姫の心はピークを迎え、こう思ってしまう。

 

 

 

 

 

「月に帰りたい。」

 

 

 

 

 

この瞬間、月の民の思惑通り、

散々煩悩に苦しみ、地球という煩悩の地からの脱却を

心から願う、という、罰が見事に遂行されたわけです。

 

 

 

 

 

 

かくして、月の民はかぐや姫を迎えに訪れ、

もう罪は償ったのだから、と、

速やかに羽衣をかけてあげ、

煩悩からかぐや姫を救ってあげるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

これが『かぐや姫の物語』の全貌。

 

 

 

 

ただ、月の民視点からすれば、単なるハッピーエンドでも、

地球人視点からすれば、半ば強制的なかぐや姫との別れ、

捨丸との実らぬ恋、その他多くの人の悲しみは、もはやバッドエンド。

 

 

 

このギャップに、せつなさを感じる、そんな物語なんですね。

 

 

 

 

竹取物語、見方が変わりました。

かぐや姫の物語』。本当にいい映画を見れたと思います。

 

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実在するファティマ第三の預言について詳しく調べてみた。(SPEC〜結(クローズ)〜ネタバレ含む)

 

 

SPEC〜結〜漸ノ篇でも明かされず、

今までその名前だけ何度も作中で登場してきた、

『ファティマ第三の預言』

 

 

 

では、一体ファティマ第三の預言とは何なのか?

いろいろと調べてみました。

 

 

 

 

 

 

まず、ファティマ第三の預言とは実在するもの。

SPECの中の造語ではありません。

 

 

 

世界一の支持を誇る宗教、キリスト教において

実在し、数々の波乱を巻き起こしている預言なのです。

(ちなみに予言ではなく、預言) 

 

 

 

 

詳しくお話ししましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

1917年、ファティマという村に住む3人の少女の前に、

「聖母マリア」と名乗る女性が現れます。

そして、マリアがそのうちの1人「ルシア」に託した預言。

それが『ファティマの預言』。

 

 

 

このマリアが本物だということは、

数々の根拠から、ローマ教皇庁に公認されている。

 

 

 

 

そしてその預言は、

教皇へと引き渡された・・・。

 

 

 

 

 

 

ファティマの預言は3つ。

 

 

①地獄の実在

地獄は、神話ではなく実在する。

多くの人々が死後地獄に導かれている。

地獄に入ったら最後。二度と出ることはできない。

 

というもの。恐ろしいですね。

 

 

 

 

 

②大戦争の終焉と勃発

当時第一次世界大戦にあったが、その戦争がまもなく終わるということ。

しかし、人々が回心しなければ、さらに大きな戦争が起き、

たくさんの人が地獄に堕ちる。つまり、第二次世界大戦の勃発。

さらには、第二次世界大戦の兆候として、ヨーロッパに、

不思議な光がみえるだろう、ということ。

 

 

 

 

実際、第一次世界大戦の終結、

1938年 ヨーロッパで巨大なオーロラ観測、

その直後に第二次世界大戦勃発、と、

預言通りになるわけですね。

 

 

 

 

 

 

 

③・・・

 

 

 

 

 

 

 

3つ目の預言こそ、そう、『ファティマ第三の預言』

 

 

 

マリアは、1960年になったらその内容を明かすように。

それまでは明かしてはならない、とルシアに命じました。

 

 

 

 

 

しかし、1960年になっても、その内容は明かされませんでした。

 

 

 

 

1960年になって記録を閲覧したヨハネ23世は、あまりの内容に、絶句。

再び封印してしまい、世に出回ることがなかったのです。

 

 

 

 

さらに、次期教皇パウロ6世がその封印を解くも、

あまりの内容に、数日間意識を失ったという。

 

 

 

 

 

 

明かされない謎に信者たちは動揺。

1981年には、「ファティマ第三の秘密を公開せよ」との要求で

ハイジャック事件が発生。

 

 

 

 

しかし、ローマ教皇庁は、この要求を、拒否。

結果的に、神の意思?により、犠牲者は0で事件は解決したのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうまでして隠してきた、ファティマ第三の預言。

 

 

しかし2005年、ついにその内容が公表されたのです。

 

 

 

内容はというと・・・

 

 

 

 

 

1981年に起きた、教皇暗殺未遂のことを示すものだった、とか・・・。

 

 

 

 

 

 

しかしこれは明らかなウソ

 

 

 

 

 

 

そもそも今までの預言に比べ、規模が小さすぎるし、

歴代教皇が意識を失うような内容として納得できません。

しかも、暗殺ならまだしも、未遂。

さらに1981年の事件についての記述なら、

その後も2005年まで秘密にし続ける理由が無い。

 

 

 

 

 

 

当然世間はこの内容には不服。

納得する者などいません。

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、ファティマ第三の預言については、

事実上、現在も明かされないまま。

 

 

 

 

 

 

教皇庁は、高まる公表の要求に対し、

虚偽の公表という形で、真実を永遠に葬ったのです。

 

 

 

 

 

 

信者たちの間では、憶測が憶測を呼び、

第3次世界大戦の勃発。世界の終焉。エイリアンの襲来。等、

様々な説が唱えられています。

 

 

 

 

 

 

 

これが、ファティマ第三の預言についての全貌。

 

 

 

 

 

 

 

このことをSPECにあてはめると、おそらく、

ファティマ第三の預言とは、

SPECホルダーと、人間による第三次世界大戦。

そして世界が滅ぶ。といった内容として

作中使用されるのではないでしょうか。

 

 

 

 

なんだか壮大でロマンすら感じる。

そして真のファティマ第三の預言の内容についても気になる。

そんな内容でした。

 

 

 

以上、ファティマ第三の預言についてでした。

 

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ジブリは滅ぶのか?後継者不在のジブリの内情とは。

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人類にとっての永遠のテーマ。

 

 

 

それは、ジブリ作品における、

 

 

 

・宮崎駿の後継者は?

・宮崎駿vs宮崎吾郎。

・今後のジブリはどうなるの?

 

 

といった論議。

 

 

 

 

この世界において、無くてはならない、

ジブリというアニメーション。

 

 

 

宮崎駿が引退してしまった今、

ジブリの存続と展望について本気で考察する時が来ました。 

徹底的にいきましょう。 

 

 

・宮崎駿、宮崎吾郎、高畑勲の代表作について

 

 

まずは三者の作品を分類せねばなるまい・・・!

ということで、以下にジブリ作品を監督ごとにまとめてみた。 

 

 

 

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この表を見てまず初めに思うことは、

見事なまでの宮崎駿の豪華ラインナップ。

 

 

さすがはジブリの一時代を築いた男。圧倒的。

 

 

しかし、宮崎駿はもう、ジブリにいない。

 

 

ここで、今後のジブリ最大の課題について話したい。

 

 

 

宮崎駿、高畑勲、鈴木敏夫の高齢化

 

 

 

・高畑勲(たかはたいさお)ってだれ?

 

ご存知の通り、宮崎駿は引退しました。

理由は本人も言っている通り、年齢のせいです。

今後、「監督 宮崎駿」の作品は生まれないことになります。

 

 

 

そして、宮崎駿引退直後の公開となる『かぐや姫の物語』。

世間の、特に若い人は、「高畑勲監督」というものに、

ジブリの後継者的感覚をおぼえた人も多いんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

しかし、高畑勲は、宮崎駿の後継者ではありません。

 

 

 

 

それどころか、宮崎駿が72歳なのに対して、

高畑勲は78歳。高畑勲の方が6歳も年上なんですね。

 

 

 

 

 

そもそも高畑勲という名前を知らない人も多かったはずです。

 

 

 

ジブリといえば宮崎駿。次に息子の宮崎吾郎。

この宮崎ブランドのイメージが強いからです。

 

 

 

さらに、高畑勲監督の代表作は、火垂るの墓以外は

あまり地上波では放送しない、いわばマイナー作。

ぽんぽこがたまに放送されるくらいでしょう。

 

 

 

 

 

そこで、話題になった『かぐや姫の物語』の監督、高畑勲を

若者が後継者的に捉えるのは当然のことです。

 

 

 

 

しかし彼はジブリ創設初期メンバーであり、

大御所中の大御所。しかもこの年齢。

『かぐや姫の物語』はその巨匠、高畑勲が長年かけて作った作品であり、

高畑勲もまた、この作品を最後に引退するのでは?

と、私はみています。

 

 

 

 

 

・鈴木敏夫(すずきとしお)は知ってますか?

 

 

鈴木敏夫。この名前はどうでしょうか?

 

 

やはり、単にジブリ作品を映画として楽しんでる人には

馴染みが無いかもしれません。

もしくは聞いたことはあるけど・・・、とか。

 

 

 

鈴木敏夫は、全ジブリ作品を手がける敏腕プロデューサーです。

 

 

 

ジブリ作品の声優に有名人が多く使われていることは知ってますよね?

それは、テレビと連動して作品を認知させる、

鈴木敏夫式プロデュースで、見事に成功しています。

 

 

 

 

同時に取締役として経営面も管理し、

いわばジブリのもう一本の柱と言えます。

 

 

 

そんな鈴木敏夫もジブリの初期メンバー。

年齢は65歳。宮崎駿や高畑勲より若いものの、

高齢なのは間違いありません。

 

 

 

 

 

ジブリの黄金時代を築いた3人が引退した時を考えれば、

必要なのは、そう、後継者

 

 

 

ここからジブリ後継者について、数々の問題について話します。

 

 

 

 

後継者は宮崎吾郎。・・・でいいの?

 

 

ジブリにおいて後継者が必須なのは、

ジブリ高齢化問題から分かってもらえたと思いますが、

重要なのは、後継者は1人じゃ足りないということです。

 

 

 

 

なぜなら、ジブリ作品とは、こだわり尽くして生まれるもの。

1年や2年そこらで1つの作品を作ることはできないんです。

つまり、本来上映間隔が空きすぎてしまうものなんです。

 

 

 

 

 

例えば2000年以降で言うと宮崎駿監督は、

 

2001年 千と千尋の神隠し

(3年)

2004年 ハウルの動く城

(4年)

2008年 崖の上のポニョ

(5年)

2013年 風立ちぬ

 

 

と、3〜5年かけて次の作品を作ってるんですね。 

 

 

 

 

 

でも体感的にはそんなに感覚が空いてる気はしない。

それは、間に宮崎吾郎、高畑勲始め、他の監督のジブリ作品を

上映してるからなんですね。

 

 

 

 

そうすることでジブリファンを離すこと無く、

継続的に人気を集めているわけです。

 

 

 

 

 

 

しかし当然、ジブリを代表して作品を発表するわけですから、

間の作品でも、かなりの質でおもしろくなければならない。

おもしろくなければ、逆にジブリファンは離れてしまいますから。

 

 

 

となると、間の作品を作る監督にも、これまた宮崎駿に

退けを取らないほどの、監督が複数必要になるわけです。

 

 

 

 

 

さらに、間の作品にも宮崎駿は、脚本などの形で

大きく関わっているわけですから、そこも含めて任せられる、

相当な能力を持つ後継者が求められることになります。

 

 

 

 

 

 

これが、簡単に後継者を見つけることができない理由です。

 

 

 

では、後継者候補についてお話ししましょう。

 

 

 

 

・最大の後継者、近藤善文(こんどうよしふみ)の死

 

 

ジブリ史上唯一にして最大の後継者といえば、近藤善文です。

彼は大ヒットした『耳をすませば』の監督であり、

『魔女の宅急便』や『もののけ姫』などでは作画監督も務めた、

宮崎駿に過去唯一認められた監督でした。

 

 

 

 

彼は、間違いなく宮崎駿の後継者となり、

将来のジブリを担っていくはずの逸材でした。

 

 

 

 

しかしなんとも不幸なことに、

彼は47歳の若さで病死してしまいます。

 

 

 

ジブリ後継に立ちはだかる壁のなんと大きなことか・・・。

 

 

 

 

・宮崎吾郎は最低限

 

「後継者と言えば、まずは、宮崎吾郎がいるじゃないか」

と思う方は多いでしょう。

 

 

では、宮崎吾郎がメガホンを取ることになった経緯と、

その結果についてお話ししましょう。

 

 

 

 

 

 

まず、宮崎吾郎が『ゲド戦記』において監督をすることになった理由。

それは、宮崎駿、高畑勲の高齢化による、後継者育成のため。

そう鈴木敏夫本人が話しています。

 

 

 

 

ではなぜ、宮崎吾郎なのか。

それは、・・・宮崎駿の息子だから。それだけ。

 

 

 

 

アニメーション制作なんてしたこともなかった宮崎吾郎が、

宮崎駿の息子じゃなけりゃ、監督に抜擢されるはずもないのです。

 

 

 

 

 

しかしこれは鈴木敏夫の案。

宮崎駿はこれに断固反対。鈴木と激しく対立しました。

 

 

 

しかしなんとか

宮崎吾郎が監督を務め、出来上がった『ゲド戦記』。

結果はというと・・・?

 

 

 

 

 

 

 

これは有名な話ですが、宮崎駿は、『ゲド戦記』の試写会で、

1時間で席を立ってしまいます。

 

 

これは、最後まで見る価値もないほど

おもしろくなかった。という、答え。

 

だから反対したんだ。ということ。

 

 

 

 

 

現に、今でも『ゲド戦記』を宮崎吾郎に撮らせたことについて、

宮崎駿は鈴木敏夫を許していない、と明かされています。

 

 

 

 

 

 

私は、個人的には『ゲド戦記』が大好きです。

近年のロマンロマンした宮崎駿作品よりは、よっぽど。

 

 

 

 

しかし、どこか儚く残酷に仕上がった『ゲド戦記』を、

宮崎駿は許せなかったのかもしれませんね。

(しかし宮崎駿も、最後の最後で、『風立ちぬ』という、儚く残酷な映画を作り上げるわけですが。)

 

 

 

 

 

 

 

世間の反応も賛否両論。

この時点で後継者とは言いがたい状況です。

 

 

 

 

 

 

・始まったジブリ経営5カ年計画

 

そうはいっても、さすがにこの調子ではジブリは滅んでしまう。

差し迫る危機感から、2009年頃ついに始まった、

後継者育成プログラム。それがジブリ経営5カ年計画

 

 

 

 

これは、初めの3年は、企画と脚本は宮崎駿が用意し、

それを若手が監督し、作品を作る。

あとの2年で超大作の制作をさせる。

という長期的計画。

 

 

 

 

 

まずは第一弾、『借り暮らしのアリエッティ』監督 米村宏昌

そして第二弾、『コクリコ坂から』監督 宮崎吾郎

 

 

 

 

 

何気なく上映された作品を見てた方は、裏で

このようなことが行われていたことを

知らなかったかもしれません。

 

 

 

 

 

 

それでも、おなじジブリ作品でも個性は出ます。

 

 

この作品、今までのジブリ作品とどこか違う・・・。

そう感じた人は多かったんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

両作品の手応えは、まずまず。

またも賛否両論。乞うご期待。というかんじです。

 

 

 

 

 

 

結局確たる後継者は不在のまま

 

 

 

 

やはり、近藤善文の時とは違い、上の2者は無理矢理育成してるため、

今後後継者としてやっていけるのかどうかは、正直わかりません。

 

 

 

 

そして、後継者の台頭を待たずして、宮崎駿は、引退

 

 

 

 

今後、ジブリが存続するのか衰退するのか、なんとも言えない状況。

 

 

 

 

いつか、宮崎駿監督が年をとって亡くなり、

本当にジブリを助けられなくなった時、

後継者の真の資質が問われます。

 

 

 

 

その時、宮崎駿が安心して逝けるような、

良い後継者が現れてくれると、いいですね・・・。

 

 

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高畑勲監督「かぐや姫の物語」の予告編にほっこり。

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こんにちは。

 

SPEC〜結〜爻ノ篇が気になってしかたない僕ですが、

同じくらい気になる作品があります。

 

 

 

それは、『かぐや姫の物語』。

 

 

 

おもしろそうという理由ではありません。

気になってしかたがないんですね。

 

 

 

 

ジブリだから、見ないと何故かもやもやする。

いわゆるジブリマジックのせいもあります。

 

 

 

 

 

でも、 これは間違いなく予告編のせいでもあります。

 

 

 

 

 

僕が最初に「かぐや姫の物語」の予告編を見たのは、

宮崎駿監督最後の作品、「風立ちぬ」を見た時。

 

 

 

その時は、ひたすら人が走り続ける映像。

長さもなかなか長く、正直、退屈。

 

 

 

 

 

 

次の予告編を見たのは、SPEC〜結〜漸ノ篇を見たとき。

 

 

 

決しておもしろそうだとは感じませんでした。

だって、予告編はセリフも何も無し。筆で書かれたようなかぐや姫の

映像の一部が流されるだけ。どんな話なのかも分からないんだから。

 

 

 

 

 

でも、この時から、「かぐや姫の物語」が気になってしょうがない。

 

 

 

 

 

2回目の予告編でも、話の内容はわかりません。

でも、予告編を見終わった後の、何とも言えない感情。

感じたのは、哀愁綺麗

 

 

 

 

 

話の内容はなにも分からないけれど、

間違いなく伝わってきた何か、それは世界観。

 

 

 

主題歌。流れるような筆のタッチ。薄墨のような柔らかな映像。

 

 

 

 

 

そしてひとこと。

 

 

 

 

姫の犯した罪と罰。

 

 

 

 

予告編を見終わったあとの、なんとも言えない

悲しいような、ほっこりしたような、そんな気持ち。

 

 

 

 

予告編を見ただけなのに、何だろうこの気持ち。

おもしろいかどうかはわからないけど、見たい。

 

 

 

 

本作を見れば、予告編で味わったあの

ほっこりした気持ちの謎が解ける。

あのとき味わった感情を、もう一度、

今度はもっと大きく、味わえる。そんな気がする。

 

 

 

 

気づけば、初めて予告編を見たときはバカにしていた、

『かぐや姫の物語』の公開が楽しみで仕方が無い。

 

 

 

 

同じような感情味わった人いませんか・・・?

 

 

 

 

セリフも明かされず、詳しいこともわからない、

それが余計にそそるんですかね。

 

 

 

なんか、斬新な予告編でした。

 

 

 

 

とにかくこの予告編は、かなり話題を呼び、絶賛されているようです。

 

 

 

 

僕が2回目に見た予告編は見当たらなかったのですが、

他の予告編だけでも貼っておきますので

見たことがない人は、一度見てみてください ↓

 

 

 

 

 

『かぐや姫の物語』。

間違いなく大ヒットするでしょう。

 

 

楽しみです。

おもしろい映画だったらいいな。

 

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SPEC〜結〜漸ノ篇にもの申す。主題歌、身内ネタ等。余談ノ篇。(ネタバレ)

 

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今まではSPEC〜結〜のシナリオについて
個人的に予想してきましたが、
 
今回はSPEC〜結(クローズ)〜漸ノ篇(ぜんのへん)を見て、
直接シナリオには関係ないけど思ったことを、
余談編としておはなししたいと思います!
 
 
 

 
 
 

・SPECグロすぎる件について

 
 
SPEC〜結〜漸ノ篇には、
冒頭にかなりグロいシーンがあります。
 
 
当麻にケガ人扱いされたセブミさんが
ギブスを無理やり取り、傷が開くシーンです。
 
 
 
 
ギブスを引きちぎる状況だけでも痛々しくて
見てられないのに、なんと!
骨を映すんですねこれが。血も吹きます。
 
 
 
 
もはやSAWレベルですよ。
SAWとは言わずと知れたグロい映画です。
SAWのストーリーはかなり秀逸なんですけどね!(SAW1とSAW2に限る)
 
 
 
 
 
話がそれましたが、
ギブスをとったセブミさんに、当麻が熱した鉄を
押し付けます。顔にも傷口にも。
 
 
 
 
この一連のシーンは堤監督のブラックジョーク
なのかもしれませんが、さすがにやり過ぎでは?と思いました。
 
 
 
シアター内でも軽い悲鳴が上がったり、
目を覆う姿が見受けられました。
 
 
とにかくあのシーンは要らないかと・・・。
 
 
 
 
 

・当麻紗綾のスーツケースが欲しすぎる件について

 
 
楽天市場を見ていると、偶然こんなものを見つけました。
 
 
 

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感想(90件)

 
 
そう、当麻のスーツケース!
作内では当麻のトレードマークというだけでなく幾度と泣く活躍し、
特にSPEC〜天〜では切り札としても使われたあのスーツケース。
売ってるんですね。知りませんでした。
なんかおもしろかったんで報告です。笑
 
 
 
 

・主題歌が変わってショックな件について

 
 
SPECの長年の主題歌といえば、そう、おなじみのアレです。
 
 
 
RICE COOKERSさんの「波のゆくさき」です。
 
 
 
私はあの曲が大好きですし、というかスペックの影響で好きになりましたし、
あの曲が流れただけでテンションが一気に上がります。
 
 
そういえばドラマの時は、毎回毎回少しずつアレンジが加わってたんですよね。
それも毎週の密かな楽しみだったのを覚えてます。
 
 
 
あと、私はギターをやってるんで、そういう面でも
イントロのあのフレーズは耳に残り、大好きです。
 
 
 
 
 
 
そんな思い入れのあるスペックの主題歌ですが、
みなさんも憂いていることでしょう、
そう、ついに変わってしまいましたね・・・。
 
 
 
 
 
これは、わりと、ガチでショックです!
 
 
 
 
 
 
まあ漸ノ篇ではエンドロールは無かったわけですが、
来るべき11月29日、劇場に足を運んで、爻ノ篇を見るわけですよ。
 
 
 
 
で、どんな結末であれ、ついに、いよいよ、
長年続いてきたスペックが終わってしまうわけですよ!
 
 
 
 
感極まるわけですよ!!
 
 
 
 
そこで!
 
 
 
 
アノ曲は!!
 
 
 
 
 
流れない!!!
 
 
 
 
 
 
 
 

・SPECの挿入曲が好きすぎる件について

 
 
 
私が主題歌以上に愛してやまないミュージック、
それが、SPECの作中で何度も流れる、あの、
ピアノのBGMです。
 
 
哀愁漂う、叙情的なメロディ・・・
あのBGMだけでご飯3杯はいけます。
 
 
 
その名もズバリ、SPEC-Main Theme-
 

 
 
 
 
思い出しただけで泣けます。
 
 
 
 
主題歌がやられてしまった今、
挿入曲を頼りに生きていくのです。
 
 
 
 
iPodに入って無い人は、今すぐ入れてください!
 
 
 

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・予告編のやり方が汚い件について

 
 
CMなどでSPEC〜結〜の予告編を見ていると、とても引き込まれます。 
気になるセリフが詰め込まれています。
 
 
 
特に気になるのが当麻の言う次のセリフ、
 
 
『セブミさん、撃ち殺してください。』
 
 
です。
 
 
 
 
え!?まさかセブミさんが当麻を撃ち殺す展開!? 
と誰もが思ったことでしょう。
 
 
 
しかし実際に映画を見てみると、本当のセリフはこうです。
 
 
 
 
『セブミさん、(もし私が道を間違えることがあれば、その時は、)撃ち殺してください。』
 
 
 
 
おいこら!
 
 
なんやねーーーん!
 
 
 
いやらしい編集しよってほんまにー!
 
 
 
もはやあの予告を作るために入れたセリフでは?
と思える勢いでいやらしいです。
 
 
 
奴ら、肝心の映画の内容はしょーもないくせに、
予告編を作るのはお上手なようです。
 
 
 

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・ケイゾクネタが分からない件について

 
 
 
これは私は最近知ったのですが、
 
 
SPECはケイゾクというドラマの続編と言う設定なんですね。
 
 
ごめんなさい。
 
 
ケイゾク、知らないです。
 
 
 
どうやら、これまでも度々、ケイゾクに関するネタがあったり、
ケイゾクの登場人物が出演したり、そもそも
野々村係長がケイゾクの登場人物だそうじゃないですか。
 
 
 
 
 
情報格差とは残酷ですね。
 
 
 
 
まさか自分が見ていたSPECに内輪ネタが含まれていたとは。
 
 
 
ケイゾクを知っていた人は、
自分たちにしか分からないネタで笑っていたんでしょうか。
 
 
 
ケイゾクを知らない私たちを鼻で笑っていたんでしょうか。
 
 
 
んん〜〜疎外感!
 
 
 
悔しいからケイゾクは絶対に見ません!
 
 
 
 
 

・ジョジョネタが分からない件について

 
 
これも最近知ったんですけど、
どうやらSPECと漫画「ジョジョの奇妙な冒険」には
密接な関係がある様子。
 
 
ジョジョの中の名言がセリフとしてSPEC内で登場したり、
ニノマエがジョジョを読んでいるシーンがあるのだそう。
 
 
ごめんなさい。
 
 
ジョジョ知らないです。
 
 
 
ジョ、情報格差・・・。
 
 
 
じぇじぇじぇ!
 
 
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