真実に向かってひた走る日記

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全ての謎は明かされた。SPEC〜結〜爻ノ篇徹底解説。(SPEC〜結〜爻ノ篇解説、ネタバレ)

 

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見てきました、SPEC〜結〜爻ノ篇。

 

 

漸の篇と違っておもしろかったです。

 

 

何より、今までの謎が(ほぼ)全て明かされました。

ですので、満足というかスッキリしたってかんじです。

 

 

この明かされた謎について、漸ノ篇を見て予想したことと

絡めて詳しく解説したいと思います。

 

 

 

爻ノ篇で明かされた『謎』の全貌

 

 

 

・プロフェッサーJの正体

 

 

まず、映画冒頭でいきなり

プロフェッサーJの正体が明かされました。

 

 

案の定、湯田でしたね。

 

 

 

プロフェッサーJの正体について考察した記事で、

いろいろ書きましたが、けっこう当たってて

気持ちよかったです。笑

 

 

湯田がプロフェッサーJだという理由は、

この記事を読んでもらえれば、わかりやすいと思います。

 

 

 

この記事に書いてある理由プラス、

湯田がニノマエのクローンの存在を知っていたから、

ということでしたね。

 

 

 

・セカイ(向井理)と潤(大島優子)、そしてガイアの正体

 

 

セカイと潤のホワイト2人組についても、

セカイ(向井理)と白い女(大島優子)の正体、爻ノ篇結末予想について

の記事でいろいろ書きました。

 

 

 

 

これに関しては、補足することが多くあります。

なにせいろいろと明かされましたから。

 

 

 

 

まず、セカイと潤の正体は、創造者。

先人類の末裔であり、神と呼ばれる存在。

 

 

 

ですが、今回新たに明かされたのは、

潤は人間の体を借りて生まれたのに対し、

セカイは実態を持たない霊体である、ということ。

 

 

 

さらに、最重要事項

爻ノ篇の内容によると、今の人類、

つまり私たち人間は、昔、宇宙の彼方から地球にやってきて、

元々住んでいた先人類、つまりスペックホルダーたちを駆逐したのだそう。

 

 

 

その繁殖力をして、先人類の血はどんどん薄まり、

本来先人類が持っていた、ガイアと会話する力は失われたとか。

 

 

 

SPEC〜結〜漸ノ篇で、潤が言っていた、また、

爻ノ篇で湯田が言っていた、『返してもらう』とはつまり、

人間という侵略者によって奪われた、

ガイアを返してもらう、ということ。

 

 

 

ガイアとは、地球のこと。

ガイア理論では、自然、すなわち地球そのものが

意思をもつものとして扱われます。

 

 

その名の通り、ここでは地球は意思を持ち、

先人類にスペックを与え、互いに会話していた存在らしい。

 

 

 

 

 

そこに宇宙のどこかからやってきた新人類が、地球に寄生。

その繁殖力で先人類は事実上ほぼ滅亡。

その後も人間は地球上で唯一、私利私欲のためのみに行動し、

同じ人間同士でも争い、差別しあい、さらには

ガイアの一部である資源を、さも自分たちの物のように

使い尽くし、奪い合う。

 

 

 

 

 

 

その状況に怒ったセカイ、潤、並びに先人類の霊体が、

ガイアを取り戻し、地球の「リセット」をするため、

現れた、ということ。

 

 

 

 

リセットの方法は、まず、世界中の核弾頭ミサイルを発射。

世界が滅びたところで、核により汚染された地球が

浄化されるまで、約4億年待ちます。

そして4億年後には、ガイアは元通り、地球は先人類の手に!!

 

 

というようなものだと明かされてました。

 

 

 

 

 

 

ローマ教皇庁により封印されているファティマ第三の預言とは、

つまり、核の一斉発射による世界の滅亡、ということです。

 

ファティマ第三の預言については、

実在するファティマ第三の預言について詳しく調べてみた

の記事を参照してくださいね。

 

 

 

 

とにかくこれでセカイの素性、目的が明かされました。

 

 

 

・卑弥呼の正体

 

 

セカイの目的は明らかになりました。

地球、つまりガイアを人間から取り戻すこと。

 

 

しかし、ガイアの意思は少々違うようです。

 

 

 

 

セカイの正体についての記事で書いた通り、セカイは、

 

 

『ガイアが、我々とは関係無くスペックを一部の者に与えた。何のために?』

 

 

と発言していました。

 

 

 

 

 

セカイは、ガイアと会話する力がないため、

ガイアの思惑がわからない様子。

 

 

自分たちはガイアを取り戻そうとしているのに、

ガイアはそのセカイが理解できないことをしている。

 

 

 

 

 

 

ではガイアの目的は何か。

それは、セカイの真逆。

実は、世界を守ることにあるんですね。

 

ガイアは、地球を散々にした人間を、受け入れたということ。

 

 

 

 

 

どういうことかというと、

 

 

世界滅亡については当麻に阻止されたわけですが、

そのために当麻は冷泉、美鈴ちゃんといった

スペックホルダーの力を借りて、セカイの計画を

知ることに成功しました。

 

 

 

 

しかし、セカイは人智を超えた存在、

あらゆるスペックを持っています。

例えば千里眼のスペックなど、当麻の反逆を

把握できないはずはないのです。

 

 

 

 

しかしそれを可能にしたのが、協力者、卑弥呼の存在。

卑弥呼の正体は、セカイの兄にして、セカイと同じ

先人類、ガイアの末裔です。

当然セカイに対抗しうるスペックを持っています。

 

 

 

 

 

 

 

同じガイアの末裔の卑弥呼が、なぜ当麻に加担し、

先人類を裏切って、セカイと敵対するのか?

 

 

 

 

セカイは今までの予測不能なガイアの行動と合わせ、

この時全てを悟り、こう言いました。

 

 

 

 

『まさかそれがガイアの意思だというのか・・・!』

 

 

 

 

そうです。

先人類は、奪われたガイアを取り返すのに躍起になってましたが、

ガイア側はそれを望んではいなかった

 

 

だから、ガイアは世界を守るために、当麻にスペックを与え、

卑弥呼という協力者の力を借りて世界滅亡は防がれるのです。

 

 

 

ここらへんも、今までの謎の発言の理由が明かされてスッキリです。

 

 

 

 

 

・当麻紗綾の正体

 

 

では当麻紗綾、そして当麻のスペックの意味とは。

 

それは、セカイたち側からすれば、

自分たち先人類を運ぶ、「容れ物」。

異次元への扉を開く鍵、つまり『ソロモンの鍵』です。

 

 

 

 

 

当麻は、唯一、次元を超えるスペックを持っています。

 

 

 

 

だから、地球を滅ぼした後のセカイたちが、

次元を超え、パラレルワールドへ避難するための

移動手段としての、「容れ物」。

それが、セカイからした当麻の利用方法。

 

 

 

 

 

カラスの姿をした先人類の霊体たちは、

ぞくぞくと当麻の体内に入っていきました。

 

 

 

あとは、当麻が、その左手で異次元への扉を開く。

それでセカイの目的は達成されるはずでした。

 

 

 

 

 

しかし、当麻に眠るもうひとつのスペック、

それは右手に宿る力

 

 

 

冷泉の予言書によると、当麻のスペックは、

次元を操る、つまり不可逆性(逆方向へは進めないこと)のある、

時間をも巻き戻せるというのです。

 

 

 

 

それは、四次元というものが、空間に「時間」をプラスした

ものだという考えがあるように、また、

高次元にいくに連れてパラレルワールドやタイムマシンの可能性が

論じられるように、次元と時間の関係を使っての設定でしょう。

 

 

 

 

そしてそれを可能にするのが、当麻の右手。

その力により、地球はセカイにいじくり回される前の

平和な時間へと、戻るのです。

 

 

 

 

 

また、当麻自身は、体内の霊体共を道連れに、

死ぬという選択をします。

 

 

 

 

そう、世界を守る。

これこそが、当麻に与えられたスペックの真の意味であり、

ガイアに託された当麻の使命。

 

 

まさか、漸ノ篇で当麻が言ってた通りに、

セブミさんが当麻を撃ち殺す結末になるとは・・・。

 

 

 

・あれ、雅ちゃんは?

 

 

SPEC〜結〜漸ノ篇では、国会議事堂、スカイツリーが沈み、

滅んだ後の東京の姿が描写されていました。

 

 

 

 

あの世界は、おそらく当麻が世界を救って

いなかった場合の世界の姿。

あの場所が、パラレルワールドなのか、

はたまた本物の地球なのかはわかりませんが、

そこに間違いなく居た、みやびちゃん。

 

 

 

 

 

みやびちゃんは何者なのか?

おそらく人智を超えた存在・・・

と、種明かしが楽しみでしたが、なんと

SPEC〜結〜爻ノ篇においてみやびちゃんはでてきませんでした。

 

 

 

 

当麻が世界を救ったため、あの滅びた東京シーンは無くなり、

おそらくマリア様的位置づけのみやびちゃんの登場は

要らなくなったということなんでしょう。

 

 

 

 

ん〜しかし全く登場しないのも寂しいもんですね。

 

 

 

・そして当麻の存在は消えた

 

 

エンディングとともに流された映像。

それは、今までの過去のシーン。

しかし、ひとつ違うのは、当麻がいない。

 

 

あのシーンも、このシーンも、

当麻がいたはずの場面で、当麻だけいなくなってる。

 

 

 

そして、画面のうしろのほうで、うっすら空を舞う当麻・・・。

 

 

 

 

 

 

当麻は、単に死んだのではなく、次元を超えていきました。

無限地獄をさまようとも表現されていました。

 

 

 

 

これは、当麻がこの次元からいなくなった、つまり、

今までの時間軸すべてが失われたということなんでしょう。

 

 

 

 

当麻、という存在自体が、この次元、この世界から消えた。

だから、過去の場面においても、当麻の存在は無かったことになる。

 

 

 

 

 

だから、だれも認識できない。

 

 

 

ただひとり、セブミさんだけを除いて

 

 

 

セブミさんは、今までも、物理的に、とかは一切通用しないような、

気持ちだけで全て乗りきる、めちゃくちゃな男でした。笑

 

 

 

 

爻ノ篇でも、気持ちは時間なんか関係ない、的なことを言って

時間の止まった世界で話したりします。笑

 

 

 

 

 

そんなめちゃくちゃなセブミさんだからこそ、

次元うんぬん関係無しに、当麻を認識できたんですね。

 

 

 

そして最後に手を取り合う2人。

感動ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、長らく続いたSPECもこれで全て終わりました。

SPEC〜結〜については少し厨二病こじらせ過ぎな気もしますが、笑

 

 

 

SPECファンとしては少し寂しいですが、

いずれ特別ドラマ等やってほしいですね!

 

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<追記>

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